1.購入に必要な資金
不動産を購入する時には、計画当初に考えている以上に様々な費用がかかることになります。
特に、マイホームを新築あるいは購入される場合には、物件の価格に加えて少額の費用を含めると様々な費用がかかります。
マイホーム購入は、先ず予算組からスタートします。基本になる購入物件価格+諸費用を自己資金+ローンの組み合わせで予算組します。
手持ち資金がいくらあるのか?親からの援助が望めるのか?マイホーム購入には、諸費用の他、入居時には家具の買い直しや買い揃えが付きものですし、手元に残すお金も必要です。そういうことを考えながら、供出できる自己資金を決めます。
ローンの問題は、年収など条件によって借入額はおのずから決まってきますが、ただ大事なのはいくら借りられるかの問題ではなく、いくら払っていけるかの問題ですから、家計や年収等から支払い能力を検討して、借入額を考慮すべきです。借り入れる場合は、住宅金融公庫・年金・社内融資・自治体融資・銀行ローン等をそれぞれ検討します。
A.マイホーム取得に関する必要資金
必要費用 |
明細 |
土地代 |
新築時の購入 |
建築費 |
新築は、建築請負ほ金額・建売住宅の購入は土地代を含んだ物件価格となります |
消費税 |
土地は非課税・建物は課税となります |
固定資産税 |
当該年度の税金は売り主が支払う為、物件引渡以後年末までの金額。 |
司法書士費用 |
登記依頼費用(物件に関する登記や借入による抵当権設定登記時の報酬) |
諸費用 |
建築確認申請・印紙代・住民票・印鑑証明など少額な費用が多いので見落とす事が多い |
登録免許税 |
別途説明 |
不動産取得税 |
同上 |
金融機関諸経費 |
保証料・融資手数料等(金融機関によって異なります) |
火災保険 |
金融機関によって異なります |
生命保険 |
同上 |
仲介料 |
土地や建て売り住宅等の購入の場合に不動産業者に支払う(消費税がかかります) |
予備費 |
家具・電化製品等入れ替え購入費用 |
その他 |
マイホーム取得計画以外の費用(新居への引っ越し費用や挨拶状等) |
合計 |
マイホーム取得費用の合計 |
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自己資金 |
手持ち現金預金等 |
援助資金 |
親からの援助資金等 |
差引額 |
取得予定の金額との差額が不足資金となります(借入金等) |
不足資金 |
取得予定費−自己資金−援助資金 |
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借入金予定 |
計画時の借入金(合計金額)返済計画作成用 |
金利 |
固定金利・変動金利・他の条件等の確認 |
基準金利 |
金融機関によって異なります |
特別金利 |
同上 |
最終借入金 |
返済計画の見直し(計画時の返済計画が可能か否か) |
B.諸費用の説明
A.で説明した費用の内で一般的な費用を説明します。
*諸費用の種類
仲介手数料 |
取引形態が仲介(媒介)の場合、売買価格の3%+6万円(別途消費税) |
印紙代 |
新築の場合は、工事請負契約書に添付
購入の場合は、売買契約書に貼付(土地の購入にもかかります)
住宅ローン契約時には、金銭貸借証書に添付 |
ローン諸費用 |
金融機関に対するローン事務手数料
保証会社に対するローン保証料 |
保険料 |
火災保険料
団体信用生命保険料 |
登記費用 |
登録免許税 |
土地建物の所有権の保存・移転登記に伴う税金
・保存登記
固定資産税評価額×0.4%
(住宅家屋の場合軽減税率0.15%)
・所有権の移転登記
固定資産税評価額×2%
(住宅家屋の場合軽減税率0.3%)
・住宅ローンを利用する時には、抵当権設定登記
債権金額×0.4%
(住宅家屋の場合軽減税率0.1%) |
登記手数料 |
登記手続きの際の司法書士への報酬 |
税金 |
固定資産税
都市計画税 |
物件引渡し日の前と後を売主様と日割りで精算 |
不動産取得税 |
不動産取得に対する税金です。(軽減措置が有)
・土地の場合
土地の固定資産税評価額×3%
・建物の場合
建物の固定資産税評価額×3% |
その他 |
引越し費用 |
家具・電化製品の交換費用
・一戸建ての場合
確認申請諸費用
地鎮祭・上棟式の費用
・建替の場合
解体費用・仮住まいの費用 |
その他にも物件の種類や住宅ローンの種類等により、かかる費用がありますので確認が必要です
C.適正な購入物件の割り出し
購入物件の予算は、預貯金から支出できる金額に家計収入の中で無理なく返済できる借入金額を加算した金額になります。
特に、マイホームを新築あるいは購入される場合には、物件の価格に加えて税金など様々な費用がかかります。
D.購入可能価格の割り出し
いくらの物件が購入できるかを割り出すには、月々及びボーナス時に返済できる金額から、住宅ローン借入金額を算出します。
(現在の経済状況から一年間に支払える金額を考えて、ボーナス併用の返済ではなく毎月均等の支払い計画を立てる方法をお薦めします。)
月々の返済額には、賃貸住宅にお住まいなら現在の家賃などが目安になります。
住宅ローンの借入金額に自己資金を加えた金額が、物件の売買価格と諸費用の合計となります。
自己資金 + 親からの援助 + 住宅ローン借入金額(返済可能額)=
物件価格 + 諸費用 = 購入可能価格
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住宅ローン借入金額と自己資金(親からの援助を含む)の合計額から諸費用を差し引いた金額が、購入可能な物件の価格となりますので、ご希望の物件と比較検討をしてみて下さい。
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